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YAMAHA

FZR750R(OW-01)

国内限定500台のレースベースモデル
買取相場&リアル査定レポート

1989年当時としては破格の200万円という価格ながら予約殺到で抽選販売となった「FZR750R(OW-01)」。レーシングマシンに匹敵する高性能を誇るFZR750R(OW-01)の買取相場は?リアルな査定結果も詳しく紹介!FZR750R(OW-01)の売却で悩んでいる方はぜひチェックしてみてください。

FZR750R(OW-01)を査定してもらいました!

高額査定がついたFZR750R(OW-01)の画像はコレだ!

OW-01
OW-01
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OW-01
OW-01
買取車情報
年式 1989年(平成元年)
走行距離 約3,000km
状態(外観) 年式なりで経年劣化箇所有り
エンジンの状態 可動
事故歴 無し
改造の有無 無し
査定者の評価コメント
エンジン
4
オイル滲み有り、セルで可動、異音小、吹け上がり・アイドリング問題無し
フロントまわり(前輪周辺の足まわりや状態)
4
サス錆・アウター変色箇所有り、タイヤ減り・ヒビ
外装(外装パーツの状態)
4
カウル割れ・補修箇所有り、色褪せ、タンク内部錆取り跡、スクリーンくもり
リヤ周り(後輪周辺の足まわりや状態)
4
サスオイル漏れ、スイングアーム傷・変色箇所有り、タイヤ減り・ヒビ
電気保安部品 (マフラー、メーター、ウインカー、電気系統ほか)
4
エキパイ錆、サイレンサー傷・錆、電装系問題無し
フレーム
4
ストッパー凹み、ステップ傷・錆
そのほか
-
ワンオーナー、実走6249km、車庫保管だが経年劣化箇所有り

※点数は10点満点です

査定者の評価コメント
エンジン 4
オイル滲み有り、セルで可動、異音小、吹け上がり・アイドリング問題無し
フロントまわり(前輪周辺の足まわりや状態) 4
サス錆・アウター変色箇所有り、タイヤ減り・ヒビ
外装(外装パーツの状態) 4
カウル割れ・補修箇所有り、色褪せ、タンク内部錆取り跡、スクリーンくもり
リヤ周り(後輪周辺の足まわりや状態) 4
サスオイル漏れ、スイングアーム傷・変色箇所有り、タイヤ減り・ヒビ
電気保安部品 (マフラー、メーター、ウインカー、電気系統ほか) 4
エキパイ錆、サイレンサー傷・錆、電装系問題無し
フレーム 4
ストッパー凹み、ステップ傷・錆
そのほか -
ワンオーナー、実走6249km、車庫保管だが経年劣化箇所有り

※点数は10点満点です

条件が違うとFZR750R(OW-01)の査定額はどう変わる?

傷・錆・腐食一切無し プラス50,000円
社外カウル装着、純正パーツ保管 プラス50,000円
フルレストア済 プラス100000円~
傷・錆・腐食一切無し
プラス50,000円
社外カウル装着、純正パーツ保管
プラス50,000円
フルレストア済
プラス100000円~

「ライダーライターT」よりひとこと

こちらは1989年式のFZR750R(OW-01)。ヤマハの永遠のライバルであるホンダが手がけたVFR750R(RC30)に対向するべく生まれた、当時の市販車改造レースのTTF-1クラス向けホモロゲーションモデルでしたね~。時まさにバブル絶頂期、200万円という当時の750ccモデルとしては破格の値段でしたが、限定500台に申し込みが殺到して、抽選になったというのも、大きなニュースとして覚えています。

気になる買取相場は1,600,000円~3,150,000円(!)。この個体の買取査定も新車時の価格を上回る2,700,000円(!)の値がついたそうです。やはり限定500台の希少モデルだけあり、プレミア的価値が認められているのですね。

この個体の評価としては、走行距離は実走で約6,200kmと、年式から考えれば少なめ。またワンオーナーで室内保管もされていたとのこと。それでもなお、約30年前のバイクということもあり、錆や傷、タイヤのヒビ割れや塗装の色褪せといった経年劣化はそれなりに進んでいる状態とのこと。またカスタムも一切されておらず、完全なノーマル状態。そうした条件を鑑みた上でなお、新車時の価格を大きく上回る査定評価となったのですから、さすがは限定500台の希少モデルといったところでしょうか。

なお、傷や錆、腐食などが一切無ければプラス50,000円。社外製のカウルを装着し、なおかつ純正パーツが保管してあればプラス50,000円。フルレストアが施されていればプラス100000円以上の査定アップが期待できるそうです。

FZR750R(OW-01)とは

OW-01

FZR750R(OW-01)のスペック情報

型式 OW-01
エンジン形式 水冷直列4気筒
総排気量 749cc
最高出力 56.6kW(77.0PS)/ 9,500rpm
最大トルク 65.7N・m(6.7kgf・m)/ 7,500rpm
全長・全高・シート高 2,100mm/ 1,160mm/ 780mm
重量 187kg
燃料タンク容量 19L
燃料消費率 ――
発売年 1989年
メーカー希望小売価格 2,00,000円
カラー シルキーホワイト&ファインレッド

FZR750R(OW-01)の歴史

限定500台に申し込みが殺到した伝説の1台

FZR750R(OW-01)の発売は1989年。時まさにバブルの絶頂期でした。そんな時代だったということを差し引いても、このFZR750Rは、当時のバイクとしては破格の200万円で限定500台という条件で発売されたにも関わらず、予約が殺到し、販売は抽選で行われたという伝説が残っています。

そう聞くと「バブルの時代だからそんな事が出来たのだろう」とお思いの方もいらっしゃることでしょう。そうした側面もなくはありませんが、むしろこのFZR750R(OW-01)は、ヤマハにとっての永遠のライバル、ホンダへの対向策として生まれたというのが本筋です。

FZR750R(OW-01)が誕生する前の1987年、ホンダは当時の国産モデルとしては最高額となる148万円にて、VFR750R(RC30)を発売していました。これも限定1,000台の販売枠に購入希望者が殺到し抽選により販売されたというエピソードが残っています。

このVFR750R(RC30)は、言ってみれば当時の市販車ベースのレーシングマシンで争われていたTT-F1クラス向けのホモロゲーションモデルでした。それ以前のレースベース車はあくまでも公道向け量産市販車をベースにレース向けに改造されるという方式でしたが、このRC30は、市販車の状態でレーシングマシンに匹敵する性能を与えられており、言わば「公道走行もできるレーシングマシン」という趣でした。もちろんレースの世界でも強さを発揮します。

こうしたライバルの成功に、もちろんヤマハは黙っているはずはありません。RC30から遅れること2年、ヤマハが「公道走行もできるレーシングマシン」として生み出したのが、このOW-01に他なりません。

FZR750R(OW-01)の魅力

当時のレーシングマシンに匹敵する高性能

先にも述べました通り、このOW-01ならびにホンダRC30はともに、「公道走行もできるレーシングマシン」というスペックを擁していたという点が特筆すべきポイントです。実際、ヘッドライトやウインカー、テールランプなどの保安部品を取り外せば、そのままレースに出場できるレベルと、当時の2輪専門誌などでも評価されていたほどです。

例えば、現在でこそ当たり前となっていますが、フルカウルはすべて軽量で強度に優れたFRP製。またエンジン内部には、当時としては画期的なチタン製コンロッドを採用。さらに、これまた現在ではよく見られますが、当時としては画期的だったオーリンズ製フロントサスペンションの標準装備といった装備が奢られています。

そうしたハイパフォーマンスは、本業とも言えるレースの世界で、それまでホンダの後塵を拝していたヤマハに大きな戦闘力アップをもたらしました。とりわけ大きな出来事と言えるのがOW-01デビュー翌年の1990年、当時の日本人ヤマハエースライダーとして人気を博していた平忠彦が、WGP世界チャンピオン経験者であるエディ・ローソンとのコンビにより、鈴鹿8時間耐久ロードレースにて見事優勝。それまで「8耐で勝てない」というジンクスがつきまとっていた平に、悲願の初優勝をもたらしたのでした。

そうしたドラマを演出したという点でも、このOW-01はヤマハファンにとって、モータースポーツファンにとっても忘れられないマシンとして語り継がれています。なお、前述の通り国内向けは500台限定で抽選販売となりましたが、海外向けには1992年まで販売されました。

 
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