マグザムの買取相場を調査!リアルな査定結果は?

バイク売却完全ガイド

バイクの買い取り市場カタログ
バイクの買取相場カタログ » ヤマハ 【全車査定レポート付き!バイクの買取相場】 » マグザム(MAXAM)
  

ヤマハ

マグザム

ヤマハがマジェスティに次ぐ250ccビッグスクーターの新機軸としてリリース

ヤマハが自ら手がけたマジェスティによって一大ブームを起こしていた250ccクラスのビッグスクーター。そこに、マジェスティとは異なる個性をもつ別車種として登場したのがマグザムでした。買取依頼する場合、気になる査定相場はどのくらいなのか調査しました。マグザムの歴史や魅力についてもとりまとめていますので、ぜひご覧になってみてください。

マグザムとは

マグザムのスペック情報

型式JBK-SG21J
総排気量 249cc
最高出力 20ps / 7,500rpm
最大トルク 2.1kgf・m/5,000rpm
全長・全高・シート高 2,365mm/1,050mm/655mm
重量 198kg
燃料タンク容量 14L
燃料消費率 36.0km/L
発売年 2005年
メーカー希望小売価格 630,000円(2005年モデル)
カラー ブラックメタリックX他

ライダーライターTよりひとこと

マグザムがデビューしたのは2005年でしたが、その時の衝撃、インパクトはいまだに忘れられません。びっくり仰天とは、まさにこのことだな~という感じでした。当時の250ccクラスはビッグスクーターの全盛期で、その流れを導いていたのは、他ならぬヤマハのマジェスティ250でした。スタイリッシュでおしゃれな佇まいと、スクーターならではの利便性を併せ持ち、爆発的ヒットモデルとなっていたのです。

もちろんライバルメーカーも黙っているはずはありません。特にホンダは、フォーサイトなどマジェスティの直接のライバルとなる車種を市場投入しただけでなく、一旦生産終了となっていたフュージョンを再販することで、巻き返しを図ってきたのです。

フュージョンは実用車的な無骨なフォルムにロングホイールベースの車体という、言ってみればマジェスティ250と真逆の個性を持つモデル。たちまち人気を高めていきました。そんなフュージョンへの対抗策として、ヤマハはマジェスティ250とは別の車種を開発。大胆なロー&ロングフォルムを採用しながら、ヤマハならではのデザイン性やゴージャス感という、フュージョンにはない個性を盛り込んだのです。それこそがマグザムでした。

これによって、250ccクラススクーターのジャンルには、ロー&ロングフォルムの戦いが新たに巻き起こりました。実際、スズキも少しタイミングを遅らせ、ロー&ロングフォルムで仕上げた250ccスクーター、ジェンマを引っ提げて参戦してきます。

バイクはもちろんクルマ、さらには家電製品などでもよくありますが、ひとつのヒット商品が生まれると、ライバルメーカーは対抗馬となる製品の開発に心血を注ぎ、ひいてはマーケット全体が活性化される。マグザムはまさに、同じヤマハのマジェスティが切り開いたビッグスクーターブームに、第2の波を起こしたモデルだったというのが、なによりの注目ポイントですね。

マグザムの歴史

ビッグスクーターブーム全盛期、ヤマハが放った次なる一手

マグザムのデビューは2005年。ヤマハが自ら手掛けたマジェスティの爆発的ヒットによって、バイク業界全体にいわゆるビッグスクーターブームが巻き起こっていた時代です。この3年後には250ccクラスにおいて、カワサキNinja250Rの発売によって、フルカウルのスポーツモデルによる逆襲が始まりました。マグザムはそんな時代の少し前にリリースされた、マジェスティとはひと味違った個性を持つビッグスクーターです。

ヤマハは自社内に一番の売れ筋となっていたマジェスティというビッグスクーターを擁していながら、同じ250ccクラスにマグザムという別モデルをデビューさせた理由として、ヤマハの永遠のライバルであるホンダが仕掛けた戦略に対抗するためというものがあります。ホンダがそうした策を繰り出してきた根本には、ヤマハのマジェスティが大ヒットしていたという状況が影響していたのです。

ビッグスクーターの先駆けともいえるホンダのフュージョンが発売されたころは、ビッグスクーターというものに対する理解や評価は皆無に等しい状況で、実用車の一種と見なされていました。しかし、マジェスティのデビューによって、ビッグスクーターというジャンルに対する評価は一変、一躍売れ筋モデルの地位へと昇りつめるように。ホンダもフォーサイトという新規モデルを市場投入しますが、マジェスティの人気には及ばない状況でした。それを受け、2003年にはフュージョンが再販されています。

フュージョンが再販されて売り上げを伸ばしていったことに対し、ヤマハはマジェスティのラインアップは続けながら、フュージョンに対抗できるモデルの開発に着手します。そしてフュージョン再販から2年後、完成を見たのが、他ならぬマグザムだったのです。

その魅力は、2008年にライバルであるスズキが、主力スクーターであるスカイウエイブとは別に、よりロー&ロングなフォルムの250ccスクーター、ジェンマ(CJ47A型)を発売したほど。マグザムやフュージョンの存在を意識した形といえます。その後もマグザムは生産が続き、2015年にはシルキーホワイトの特別カラーに塗装された10周年記念モデルも発売。しかし2017年の排ガス規制強化を機に、生産終了となりました。

マグザムの魅力

ロー&ロングを強調し、ラグジュアリー感も演出

2005年のマグザム発売のニュースに際して、その独特な風貌と佇まいは多くのユーザーに驚きを与えました。250ccクラスとは思えない、威風堂々としたフォルムに、2.365mmというこれまた250ccとは思えないロングな全長。その一方で、シート高は655mmという低さを実現。まさに大胆なロー&ロングなフォルムを、ラグジュアリーな雰囲気で仕上げた形です。

このロー&ロングのフォルムは、ホンダ・フュージョンへの対抗策だけでなく、2005年4月1日の高速道路での二人乗り解禁を踏まえてのもの。マグザムはその時勢を予め見据え「ベストタンデム・アーバンクルーザー」というコンセプトを掲げ、1人乗車時と2人乗車時の重心や操縦性の変化を極力少なくするという狙いにより採用されたそうです。その結果、ライダーの足つき性はもちろん、同乗者も格段に乗り降りしやすいというメリットも生んでいます。

加えてリヤシートには、通常のスクーターではオプションや後付けとなることの多いバックレストも標準装備。さらに収納性の面でもフロントパネル内、シート下、そしてリヤトランクも装備。ライバルのホンダ・フュージョンの人気ポイントであった積載性を大きく意識した内容となっています。まさにマジェスティとは異なる個性を持つ、ベクトル違いのビッグスクーターといえます。

 
バイクの買取相場について
疑問に思っていることはありませんか?