XV1900CU/レイダー（2012年式）

XV1900CU/レイダーは2008年に登場。前年の2007年に登場したXV1900Aミッドナイトスターをベースに、カスタム色を強め、個性を際立たせた派生兄弟モデルという位置づけになります。1,900ccまでスケールアップされ、シリンダーヘッドにオイルラインを通すことで、冷却効率を高めている空冷Vツインエンジンはミッドナイトスターのものを踏襲。

その上で、長めのフロントフォークをより寝かせた状態でレイアウトし、シート高もより低く設定。マフラー形状も独自の曲線を描くデザインに仕上げられています。ベースのXV1900Aミッドナイトスターは正統派でオーソドックスなデザインなので、兄弟で個性の違いを明確に際立たせています。

XV1900CU/レイダーと兄弟モデルのXV1900Aミッドナイトスターに共通する魅力と言えば、何と言っても、1,900ccという当時としては驚異的な排気量を空冷方式（独自の油冷方式）で実現しているという点。僅か2,500rpmの回転数で167.2Nmというトルクを発生させるのは、まさに驚異的と言えます。

XV1900CU/レイダーは、ヤマハ製フラッグシップクルーザーならではの走りを、より個性的かつ刺激的なカスタムスタイルで楽しめるというのが、XV1900Aミッドナイトスターとの明確な違い。まさにこのモデルでなければ味わえない魅力というものを確立していることが、秀逸と言えるでしょう。