XVS1300CU（2014年式）

XVS1300CUは2014年に登場。2011年から北米向けに発売されていたXVS1300CAストライカーに、欧州向けの変更が施された仕様となっています。それゆえ、エンジンや車体、外観デザインなどは、XVS1300CAストライカーのものが踏襲されており、事実上は同一車種。仕向地が北米か、欧州かの違いを区別するために、車名がXVS1300CUとなったそうです。

その上で、XVS1300CUはマフラー、ホイール、フロントフォークアウターチューブをブラックアウト仕上げ。燃料タンクのグラフィックも独自のものを採用。エンジンもXVS1300CAストライカーはよりトルク重視のセッティングなのに対し、XVS1300CUはパワーにも重きが置かれています。

XVS1300CUは北米向けであるXVS1300CAストライカーを、欧州向けにリファインしたものですが、最大の違いと言えるのはやはり、独自のカラーリング。XVS1300CAストライカーはマフラーはクロームメッキ調、ホイールとフロントフォークアウターチューブはつや消しシルバー塗装なのに対し、XVS1300CUはそれらがブラックアウトされています。

もともと個性的で刺激に満ちたカスタムスタイルのモデルが、黒基調となることで、本家のXVS1300CAストライカーとは違うベクトルの雰囲気を放っています。仕向け地の違いによって同じ車種でも細かな仕様を変更するというのはよくあるケースですが、ここまで手の込んだことをするところに、ヤマハの心意気を感じさせられます。