モンスター1100EVO M511J

モンスター1100EVO M511Jは2011年にお目見え。前年まで空冷1100ccエンジン搭載のモンスターとしてモンスター1100とモンスター1100Sの2車種がラインアップされていましたが、これらを統合するカタチで登場したのが、このモンスター1100EVO M511Jになります。

外観上の大きな特徴は右側2本出しマフラーが採用された点。またシリンダーヘッドの改良による圧縮比アップにより、ドゥカティの2バルブエンジンとしては史上初の100馬力を達成したことも話題となりました。加えてクラッチには乾式に代わり、スリッパ―システム付きの湿式を採用し扱いやすさが向上。トラクションコントロール（DTC）とABSも標準装備となりました。

モンスター1100EVO M511Jは、それまでのスタンダード仕様とS仕様が統合されて誕生したという出自をもっていますが、それに際して、着実に性能も進化しているというのが見逃せないポイントとなっています。

新しいシリンダーヘッドを採用し圧縮比を高めることで、ドゥカティ史上初となる2バルブエンジンで100psを達成したことは、大きな成果と言えるでしょう。外観上の特徴である右2本出しマフラーも実は見てくれ優先ではなく、排気効率を突き詰めた結果としてそうなったとのこと。さすがはドゥカティといったところですね。