VTR250 B-STYLE MC33

MC33型VTR250 B-STYLEは2010年に登場。1998年のデビュー以来、ホンダ伝統の250cc水冷Vツインエンジンとパイプトラスフレームの独特な外観によって、クラスでも随一の人気モデルとなっていたVTR250。それ以前も、レッド、イエロー、ブルーなど様々なカラーバリエーションが存在していましたが、この年にお目見えしたB-STYLEモデルは、まさに想像の斜め上をいく配色でした。

タンクとリヤカウル、フロントフェンダーは「パールコスミックブラック」という光沢感のあるブラックでペイント。そしてVTR250ならではの個性と言えるパイプトラスフレーム、およびリヤのスイングアームは鮮烈なレッドで塗り上げ、赤と黒のコントラストで大きなインパクトをもたらしています。なお、車名の“B-STYLE”には「ブラックを基調とした個性際立つカラーリング」という意味が込められているそうです。

MC33型VTR250は1998年の初登場以来、こまかな改良や改善、を繰り返しながらラインアップが続けられたロングセラーモデルになります。長くラインアップされ続けるということは、常に一定の人気を保ってきたということですね。

ホンダではそうしたロングセラーモデル、例えばCB400SFやCB1300SFなどに、不定期で特別仕様のカラーリングを施し、ファンの心をくすぐる方策を実施していますが、VTR250では、まさにこのB-STYLEが皮切りでした。その人気ぶりは、2012年モデルでもB-STYLEが継続されたほど。さらに2014年モデルでは、全カラーバリエーションにて、フレームがレッド塗装となった程の影響をもたらしました。