FXDC ダイナスーパーグライドカスタム1580 GV4（2014年式）

FXDC ダイナスーパーグライドカスタム1580 GV4のルーツは今から半世紀前、1971年に登場したFX スーパーグライドにまで遡ります。当時のハーレーのラインアップは、大排気量が魅力のビッグツインと小排気量のスポーツスターに大別されていました。そんななか、ハーレー創業者の孫でダビッドソン家の3代目であるウィリアム・G・ダビッドソン、通称”ウィリーG”がデザイン担当重役として腕を振るったのが、このFX スーパーグライド。

パワフルかつ大排気量のビッグツインモデルに、スポーツスターのフロント廻りを組み合わせるという、それまでになかったアイデアを具現化させました。ハーレーファクトリーカスタムの先駆けであり、またこのモデルをきっかけに、コンピュータによるCAD設計システムが導入され、ダイナフレームが誕生したとのこと。スーパーグライドカスタムは、そうした血筋をもつ、ダイナファミリーの中核モデルであり、そのツインカム96搭載仕様が、2011年以降のFXDC ダイナスーパーグライドカスタム1580 GV4なのです。

スーパーグライドカスタムのルーツはビッグツインモデルにスポーツスターのフロント廻りを組み合わせた1971年式のFXスーパーグライドになります。そして時を経て、ダイナファミリーとして熟成と発展を重ねたのが、2011年モデルであるFXDC ダイナスーパーグライドカスタム1580 GV4。車名の通り、前19インチ後17インチのスポークホイールや寝かせ気味のフロントフォーク、軽めにプルバックさせたハンドルといったカスタム要素に満ちています。

一方で、左右のステップは足を前方に投げ出すフォワードスタイルではなく、下におろすミッドコントロールしタイル。ヘッドライトや燃料タンク、シート形状などもハーレーらしい定番スタイルとなっています。カスタム要素は取り入れながら、普遍的なハーレースタイルがバランスよく調和。それこそが、FXDC ダイナスーパーグライドカスタム1580 GV4の魅力と言えるでしょう。